資本主義卒業試験
資本主義卒業試験 - 山田玲司
面白かった。サクサク読めた。
資本主義卒業試験ってタイトルだけど、別に試験の模範解答はなかったかな。
どこまで行けば幸せになれるんだろうか?って疑問が中心にある。
頑張ってお金を儲けても、もっと上昇し続けないと、安心にはならない。
それに疲れて、フッとした時に現実を見て、目が覚めたのか現状が見えてくる。
自分のがんばりには犠牲になってる人がいるトカ。
搾取するひとがいて、それに気づかないようにしていないと今の自分を肯定できない。そうなってがんじがらめになるならば、ずっと夢を見たままでいいのかもしれない。
知ってしまうってことは、本当に取り返しがつかないことなんだな。
知って、気づいてしまったその瞬間から、もう元に戻ることはできない。
進路指導のシーンが出てくるんだけど、そこは印象的だな。
「どうしていい大学に行くのか?」
「どうしていい高校へ行くのか?」
中学や高校での三者面談。
大学では進路指導ってあったっけ?
「どうしていい会社へ行くのか?」
なんで?どうして?を忘れた先に幸せがあるのか。
それとも。。。。