型の話。
型とは何か。
型、かた、カタ。
「型にハマった人生なんてヤダ」
「型にハマったやり方なんてつまんない」
うん、そうだね。
これ、何がヤダ?
これ、何がつまんない?
型だと思ってる人、違うよ。
ハマってるのがやなんでしょ?
ハマり続けてるのが。
型から抜け出せないことが。
昔から、母親がよく言ってたことがある。
型がない人間なんてのは、全然ダメ。そんなのは、ただの〝かたなし〟。〝かたやぶり〟になりたいなら、まず型作れよ。
ごもっとも。
その通り。
いきなり応用。
いきなり実践。
いきなり発展。
いきなり戦術。
基本は、大事だよ。
「君は、どんな漫才がしたい?」
紳助は、こう答えたらしい。
「今までにない漫才やりたいんです。」
上岡龍太郎は、ニヤリとしてこう返した。
「ほな、今からこれまで存在した漫才全部教えたるから、それやったらアカンぞ!」
そうなんですよね。
今あるものを全部知らないと新しいもんなんてできない。
型がないと、それを超える発想なんて出てこない。
ね。